2016年12月16日

松葉川開拓集落

1945(S20)年の閣議決定による緊急開拓事業実施要領から
端を発するいわゆる戦後開拓という農業政策があった。
現在検証するとかなりお粗末な政策だったが戦後の混乱の中で
引き揚げ者の急激な増加に慌てた政策であったことは間違いないだろう。

高知県内にもその開拓集落がいくつか残っており
未だに入植者(その子孫縁戚含む)がいる場所もわずかながらあるが
ほとんどは離農してその痕跡すら定かでない場合が多い。
(以前訪問した上岡分校も開拓集落)
一度高知県にも確認したが公文書の保存期間は過ぎているので皆目不明。
他県では戦後開拓史などの文献が残されているケースが多いのだが
高知県にはほとんど存在しないのでその数すらはっきりしない。
かろうじて1952(S27)年に発行された「高知県農地改革史」に
開拓農協設立状況や代行開拓地現況調査が載っているものの
これが誤字が多くしかも町村名や現地名を間違っている有様。
いくつか訂正して何とか53カ所の存在は把握できた。
(存在がわかっただけで場所は不明な開拓集落がほとんど)

松葉川は場所も特定できた数少ない開拓集落である。
「松葉川開拓農業組合 組合員数16 1948(S23)年3月1日設立」とあり
松葉川の右岸と左岸に分かれていたらしい。
松葉川村→窪川町→四万十町と自治体が合併しており
地元での資料は期待できない可能性大。

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以前ははっきりした痕跡があったと地元で聞いたが
30年ほど前に開通した林道の残土捨て場になって何も残っていないそうである。
他には人工林の中に石垣やコンクリート構築物がぽつんぽつんと残っている。
posted by 加茂のヤクザ@管理人 at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校・地域

2016年12月04日

南国市井ノ沢

南国市の北部山間部にある井の沢集落を訪問した。
ここには1956(S31)年に移転するまで小中学校があった。
上倉村立第三小学校と上倉村立上倉中学校井ノ沢分校である。
井ノ沢は奈路で確認したところ10軒足らずの民家があり
標高550m前後の緩やかな斜面に人家と田畑が点在している。
下流の黒滝とは現在でも直接の車道が通っておらず
(間に瀬戸の滝などがありV字峡谷になっているため)
稜線を大きく迂回するしか自動車での往来ができない。
集落内を散策してみたが住民のいる気配はない。

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崩壊した人家がいくつかある。

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かろうじて残っている人家も人の気配はない。

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上倉小学校と井ノ沢分校跡の石垣。
一軒だけ良好に残っている人家があったが
どうも別荘代わりに使っているような雰囲気であった。
(南国市役所では個人情報云々で居住情報は教えてもらえず)

上倉村は短期間に二度の合併で後免町を経て南国市になっている。
その際に井ノ沢より東北東の黒滝に移転して黒滝小中学校になった。
当時黒滝周辺には中ノ川に営林署事業所、桑ノ川にマンガン鉱山があり
どちらも小規模ながらそこそこ賑わっていたそうである。
分校本校だった上倉中学校も白木谷中学校に改称されている。
なお白木谷中は1966(S41)年に北陵中学校に新設統合されて現存しない。
posted by 加茂のヤクザ@管理人 at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校・地域

2016年11月02日

柳谷村赤土集落跡

柳谷村赤土集落跡を訪問。
国道33号線から面河川右岸を急登する。
地形図に記載されている林道は見つからず新しい林道を走る。
まだ建設中のためかそれほど路面は荒れていない。

林道に入ってすぐの権現の滝。
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やがて標高620m付近から屋敷跡や石垣が見えてくる。
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奈良藪で確認したところ3戸あったが林道建設で壊されて
上記の1戸のみが残っているそうで田畑の跡もかなりなくなったとか。
離村は1970年代の前半だったように思うとの事であった。
posted by 加茂のヤクザ@管理人 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校・地域

2016年02月09日

親子スキー教室

先日であるが日高村能津小学校の親子スキー教室の手伝い。
実は久万スキーランドは始めてだったりする。

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初心者とまだ自信のない子供はスクールのSAJ指導員が面倒みるということで
当方は上級生のとりあえず自力で滑れる子供達に終日同行。
子供達は休みなしでリフトに乗って滑りまくる。
レースやっている子供はすぐにクローチング組んでしまうので
こちらも追いかけるのに必死だが
(子供は体重が軽いので多少のコブでは平気で直滑降してしまう)
野沢温泉と違ってぶっ飛ばす子供はいないので非常に楽である。

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事故もなく無事終了。
posted by 加茂のヤクザ@管理人 at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校・地域

2016年01月20日

上岡分校制覇!

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先日ではあるが遂に上岡分校に到達した。
今までの情報である程度の目処はついていたので
あとはいつ訪問するかだけになっていた。
本来はHEYANEKOさんと昨年行くはずだったのだが
あいにく宇筒舞林道が工事通行止めとなっていたので延期。
再び彼の来高を待っての訪問となった次第。

地元では林道脇の赤い橋を渡ると言われたが
1958(S33)年の5万分の1「大栃」やHEYANEKOさん持参の森林管理図では
作業小屋のあった川ノ瀬付近からの2ルートしかない。
相談の上できるだけ川ノ瀬ルートを辿ることにした。
宇筒舞林道から分かれて森林軌道跡を行くことにしたが
初っぱなから橋が消滅しており徒渉するしかない。
この徒渉という問題もあって水量の少ない時期まで待った次第である。
軌道跡自体はそこそこ残っており歩きやすいが
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何カ所かは崩落消滅しており何度か徒渉を繰り返す。
それでも半世紀近く放置されながら残る軌道の石垣は素晴らしい。
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やがて1時間少々で対岸に石垣の残る上岡への道を発見。
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ここから一時間少々の山登りにて上岡集落跡へ到着した。
我々が歩いたルートは下流側のほうで一気に分校前へと出る。
薄暗い人工林の中に物部村合併記念誌でみた分校跡の作業小屋が見えた。
分校校舎を改築してそのまま作業小屋にしたそうで面影は残っている。
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Webには近日アップの予定である。

posted by 加茂のヤクザ@管理人 at 19:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 学校・地域